いづよねさん

いづよね店主
五ツ星お米マイスター川崎恭雄さん

創業134年。神戸市灘区にお店を構える「笑顔の米屋いづよね」さんは、メディアで取り上げられることも多い人気のお米屋さんです。チューブスとは間もなく10年のお付き合い。イベントの景品においしいお米を使わせてもらっています。どんなときも笑顔で、お米について熱く語ってくれる4代目店主の川崎恭雄さんは、「五ツ星お米マイスター」の資格を持つお米のスペシャリスト。そんないづよねの川崎さんに、お米の基礎知識を教わってきました。マイクをしゃもじに変えて、インタビュースタートです！

お米の種類が多すぎて、どれを買えばいいかわからない。何となくいつも同じお米を買ってしまう。
そんなお悩みをお持ちの方は、3つのポイントに注目してお米を探してみてください。きっとコレ！というお米が見つかります。

ポイント1 お米の味・食感を楽しむ

お米選びの最大のポイントは、味と食感です。粒が大きくてもちもちとした食感がいい、甘みや強く香りが強いお米が好き…など、自分好みの味や食感を持つお米を見つけましょう。そのためにはいろいろなお米を試食してみるのが近道。そのなかで一番「おいしい！」と感じるお米を選んでください。
ポイント2 生産元・銘柄にこだわる

生産元や銘柄にこだわることもお米選びのポイントです。日本の各地域で生産されるお米は、土地や気候の違いからそれぞれ個性があります。有名な銘柄はもちろん、地元の特産品や知る人ぞ知る隠れた名品まで、幅広く試してみることで、自分好みのお米を見つけることができます
ポイント3 栽培方法や無農薬にこだわる

お米の栽培方法や無農薬にこだわることも重要です。無農薬栽培や有機栽培のお米は、化学肥料や農薬を使わずに作られており、安心して食べられます。こうしたお米は環境にも配慮しているため、自然の恵みを感じられる深い味わいが楽しめます。

自分好みのお米を見つけよう！

お米選びに迷ったら、いろいろなお米を試食して自分好みのものを見つけることが大切です。3つのポイントを参考に、おいしいお米選びを楽しんでください。もう一つ大事なことは、精米の日付が新しいものを選ぶことです。鮮度の良いお米は味や香りが良く、おいしく食べられます。ぜひ、新鮮なお米を選んで、日々の食卓を豊かにしましょう。

いづよねでは、毎日スタッフ全員でお米を試食。
それぞれのお米の味や食感を細かくチェックしています。
おすすめのお米はたくさんありますが、
今ぜひ食べてみてほしい銘柄はこちらの5つ。
ちょっとびっくりのおいしさです。

北海道　JA新すながわ
高度クリーン　ゆめぴりか

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北海道　JA新すながわ　高度クリーン　ゆめぴりか

今や日本を代表する高品質米。もちもち感と甘みが別格のお米です。砂川は若手農家さんが高度な米作りをしている注目の産地で、こちらも新すながわ農協の最高技術集団「カエル倶楽部」さんが農薬使用75％以下で作ったお米。
日経トレンディ主催の「米のヒット甲子園2019」で大賞に輝いたのも納得のおいしさです。
島根県　JAしまね隠岐
島の香り　隠岐藻塩米
特選きぬむすめ

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島根県　JAしまね隠岐　島の香り隠岐藻塩米特選きぬむすめ

隠岐の島の土と気候を生かしたお米です。海水と海藻を10日間煮詰めてできた天然塩「藻塩」の水溶液を真夏に散布。
マグネシウムなどのミネラルを吸収させるとともに、ストレスを与えることで生存本能を活性化させ、米粒にエネルギーを注入。手間暇をかけた栽培方法で、極上の味わいを生み出しています。
兵庫県　JAたじま
養父　蛇紋岩コシヒカリ

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兵庫県　JAたじま　養父　蛇紋岩コシヒカリ

養父市・八鹿の蛇紋岩地質が育てる甘みたっぷりのコシヒカリです。日本全国に数カ所しかない幻の地質「蛇紋岩地質」から染み出る水は、光合成を促すマグネシウムがとくに多い性質を持ちます。
その水で育ったお米は味わい深く、風味・甘み・粘りすべてのおいて高く評価されています。
山形県　JA庄内たがわ
つや姫名人

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山形県　JA庄内たがわ　つや姫名人

山形県庄内平野で、約１２００人の生産者さん達を抱える「たがわ農協」
その管内のほとんどの生産者さんが出品する大規模なつや姫コンテストで食味分析器などによる食味測定を経て、実際に食べる実食審査を行い上位１０に認定れた極上中の極上米が、この「つや姫名人」ちょっと高いけど、一食の価値あり！
岐阜県　飛騨高山銀の朏

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岐阜県　飛騨高山銀の朏

お米業界史上、数あるコンテストでもっとも多くの金賞を受賞した極上米。コシヒカリの約1.5倍の超大粒品種で、洗っているときに手の中でゴロゴロ感じるほどです。
高度な栽培技術が必要とあって、飛騨高山の職人集団が丹精込めて栽培しています。大粒で、甘くて、おいしくて、絶対にオススメの逸品です。

土鍋でお米を炊くとなぜおいしい？

土鍋は熱伝導率が低く、金属製の鍋と比べて温度上昇がゆるやか。温度がゆっくり上昇することで、お米の甘みのもとになるデンプンもゆっくり分解されて糖になり、甘みの強いごはんになります。表面はパリッと、中はもっちりと仕上がるのも土鍋炊飯の強み。炊飯器とはひと味違う食感が楽しめます。

用意するもの
- お米
- 冷たく冷やしたお水
  （浄⽔器orミネラルウォーター）
- 計量カップor 計り
- お米をそぎ落とすための箸等
- お米を研ぐためのボール等
お米を正確にはかる

お米を計量カップに山盛りに⼊れ、軽くゆすって詰め込み、カップの縁に沿って箸などを滑らせて余分なお米をそぎ落とす。
正確に１合をはかってボウルに⼊れる。
すすぐ・研ぐ

お米の表面についたぬかを落とす。
最初に2回すすいだ後、研ぐとすすぐを2セット。この90秒がお米のおいしさを引き出すポイント！
お米はすぐに水分を吸収するので、すすぐ・研ぐ作業に時間をかけていると、ぬかのにおいがお水と一緒に浸透して風味を損ねることに。おいしい土鍋ごはんに仕上げるには、ぬかを素早く取り除くことが大事。

全部で…90秒
Step
2回すすぎ、表面の汚れをとる

すすぐとは…
ボウルのお米がすべてつかるようにお水を入れて、
表⾯の汚れを浮かすように数回軽くかき混ぜてお水を捨てる。
すすぐ時間は10秒。

すすぐ（1回目）
3秒
◀︎ 2〜3回転くらいのイメージ

ミネラルウォーターがおすすめ。冷やしておくとさらに良い

すすぐ（2回目）
3秒
◀︎ 2〜3回転くらいのイメージ

ここからは水道水でOK
Step
「シャカシャカと研ぐとすすぐ」を2セット行う

研ぐとは…
お水を切ったお米にソフトボールを握ったような形に指を広げて差し込み、そのままシャカシャカと表⾯を研磨するように研ぐ。

1セット目・・・

20回研ぐすすぐ
10秒

2セット目・・・

10回研ぐすすぐ
5秒
お水が「ほぼ透明になっていれば」、
ちゃんと研げた目安
浸す

冷やしたお水をお米の1.0〜1.3倍入れる。
夏は20〜30分、寒い季節は45〜60分が目安。
最⻑でも2時間までに。
浸水が終われば、そのままお水を入れ替えずにコンロにかける。
炊く

強めの中火で15〜16分の加熱が目安。おこげを作りたいときは2分追加。もっちりさせたいときは、蓋の上にさらに重しを乗せて。
炊いている途中で蓋を開けない。
（加熱時間は外気温によって変化するので、あくまでも目安です）
蒸らす

火を止めた後は、蓋を開けずにそのまま15分前後蒸らしてから、素早く十字に切るようにほぐす。

蒸らし時間は意外に大切。蒸らしが足りないと、ご飯粒に芯が残り、うまみが出ない。
蒸らし過ぎると、べったりした⾷感になり、味もなくなる。
15分程度がベストです。
おいしいごはんのできあがり

土鍋でごはんを炊く場合も、基本の手順は炊飯器と同じ。正確に計量し、きちんとすすいで研ぐことが大事です。
あとはお米にしっかり浸水させれば準備完了。
ガス火がつやつやピカピカのごはんに仕上げてくれます。

おいしいお米をもっとおいしく！

研ぎ方や炊き方の工夫で、おいしいお米はもっとおいしくなります。難しくないので、ぜひやってみてください。
個人的に1番美味しいと思えるのが、自動炊飯機能が付いたガスコンロです。
火加減を細かく調整して、感動的においしく炊き上げてくれますよ。おいしいごはんは笑顔のもと。
モリモリ食べて、食卓を笑顔で彩ってほしいと思います。